今年の生徒の研究テーマで、根で光合成する植物の研究を指導しています。先日に佐賀大学の辻田有紀先生の研究室のご協力で、静岡県にクモランの採取に行ってきました。この植物はランの一種で、
- 葉が無い
- 根で光合成する
- CAM植物
- 着生植物
という突っ込み所満載の植物です。蜘蛛・・・というか、緑色の触手に見えるのが根で、ここで光合成をしています。写真だと葉のように見えるのは鞘で、タネが入っています。着生植物で木から剥がすと死んでしまうのですが、少なくともクモラン自体は樹皮の中に根などを伸ばすことはありません。カビが共生(寄生?)していると言われているので、そちらが樹木から奪ったものを、さらに奪っているのかもしれません。
写真や文献では判らないことが多かったのですが、実際に生えている場所で観察することで色々とアイデアが刺激されます。
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