学会で参加者同士の親睦を深める業務で、ルクソールのカルナック神殿を訪問しました。カルナック神殿は3000年前くらいに立てられたそうで、ガイドをしてくれたカイロ大学の教授のお話を聞いていると、なんとスフィンクスが2-30体も配置されているそうです。
え・・・?
スフィンクスってめっちゃ巨大なんじゃ・・・??
そんなもんが2-30体も・・???
凄まじくテンションが上がって楽しみにしていましたが・・・
期待していたイメージからしたら、「子犬」です。
よくピラミッドと一緒に写っている写真を見た記憶があるのですが、考えてみたら、私はピラミッドのサイズもよく知りません。勝手に凄く巨大だと思っていました。スフィンクスってこんなもんか・・・。
たしかに凄い遺跡なのは判るのですが、いまいち心を奪われるものがなかったです。壁や柱はヒエログラフだらけなので、神殿の見学ツアーに飽きた途中からは、「猫のヒエログラフ」探しばっかりやってました。ハリウッド映画で出てきたような虫や、牛なども見つかるのですが、猫は無かった・・・。鳥がやたら多く、半獣半人の絵もエライ人はみんな鳥の印象です。羽根の生えた人も居るし、昔の王族は飛ぶことに憧れていたのでしょうか? ちなみに下っ端はジャガーっぽいやつとかを被ってました。
その後はナイル川を船で渡りました。ナイル川の水の豊富さには衝撃を受けます。
正直なところ、ルクソールで一番ワクワクしたのは砂漠とナイル川の対比でした。なにしろ水田のような感じの景色の向こうには、数百キロも続く砂漠や岩山が見えています。生態系や自然の厳しさ・美しさもですが、砂漠に住む人とナイル川沿いに住む人の歴史も相当に複雑だと推測されます。
ちなみに上の写真に写る岩山の向こうは、ツタンカーメンなどの墓が密集した「王家の谷」があります。たぶん多くの人がナイル川沿いに住んでいたと予想しますが、山を1個越えたところに財宝を埋めるって・・・。
「そりゃ、盗掘されるだろうね」というのがド素人の私の感想です。
死後に子孫から離れたくない気持ち V.S. 盗掘されて荒らされたくない気持ち。
派手で豪勢な墓を作りたい気持ち V.S. 静かに眠りたい気持ち。
なんか凄いジレンマを感じます。
財宝とか入れずに、僻地の地味なところに埋めたらバレないと思うのですが。
逆に財宝とか入れるなら、子孫が権力を握っている間だけは守ってもらえる前提で町中に作ればよろしいかと。
「ツタンカーメンのジレンマ」ですね。
(身内が一番信用できないか・・・)
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