エジプト訪問記〜1〜

旅行記

先週末からエジプトで開催された国際シンポジウムに、keynote speakerとして招待されて出張していました。その顛末を書きます。

今年の3月くらいに、学術振興会(JSPS)から打診を受けました。私は研究者として区切りを付けるつもりなので迷ったのですが、せっかくの機会なのでお受けさせて頂きました。エジプトというとイスラム国やアルカイダが台頭する前から色々と物騒な話を聞いていたので、なかなかの冒険になりそうな予感です。承諾してからエジプトについて調べると・・・・、なんと外務省がエジプトのほとんど全体に渡航延期勧告レベル3を出しています(現在はレベル2)。ちなみに渡航延期勧告はレベル4の「退避してください」までで、レベル3は「渡航をやめて下さい」です。中継地で首都のカイロと、学会の開催地のハルガダ、学会で企画されているエクスカージョン(遠足?)のルクソールだけがレベル1です。かなり不安になりますね。

 

11/17の21時半に中部国際空港から出発しました。JSPSが手配してくれたのはEtihad航空の飛行機で、聞いたこと無かったですが評判は良いみたいです。朝に横浜からわざわざ名古屋まで移動しなければならず、しかも夕方から空港入りして発表のスライドを作ってました。離陸の時はグッタリしていましたが、私は飛行機が怖いので、ぐっすりと眠れそうなのは悪いことではない・・・はずだったのですが。

チケットは、最初に名古屋からUAEのアブダビに着いて、そこからエジプトのカイロ、そしてカイロからハルガダ行きに乗る予定です。乗客は中国の人が大部分を占めていて不思議でしたが、まあ最近は中東が人気なのかもしれません。しかし日本に来て、そこからUAEって・・・・? 飛行機は中国を横断することになると思うけど。

幸いなことに、私が座った真ん中の3列席は、端の私以外には誰も居ませんでした。快適に眠れそうです。ウトウトしながら離陸前の機長の英語アナウンスを聞いていると・・・、なんか北京がどうとか言ってます。

あれ・・・?

そして日本語のアナウンスが流れてきて、なんと北京経由であることが判明しました。
チケットには書いてないよ・・・。(- -;)
一応はスチュワーデスさんに尋ねてみると、「北京に降りるけど、あなたたちは降りなくて大丈夫よ!」と、ニッコリ笑いながら英語で説明してくださいました。
内心は「各駅停車かよ!!」って思いましたが。
北京の到着は深夜の0時くらいだし、「たぶん誰も乗ってこないはず。まあ航空会社も中国までの客を乗せた方が経済的だし、その分チケットも安いよね?」と、自分の都合の良い方に解釈して寝ようとしました。
私は特に着陸と離陸の時はビビるので、それが余計に1回づつ増える展開にはガッカリしましたが・・・


途中で気流の悪いところを通った時に揺れましたが、Mr. インクレディブル2の映画に集中するようにして、気付かないふりです。
無事に北京に着陸して中国で降りる人が全て出ていったのですが、「今から1時間かけて掃除するから、自分の席で待っているように」というアナウンスが流れます。
「終着駅のアブダビで掃除すればいいのに」と、ひたすら現実を直視しないで待っていると、やっぱり大量の乗客が乗ってきました・・・・。私の周りもミッチリと乗ってきます。
みなさん、とても元気でワイワイガヤガヤ。
アブダビの到着まで、あまり眠れませんでした。
到着は現地の朝の6時で、結局は9時間も飛行機に乗っていた・・・ではなく、時差があるので14時間です。
お尻が痛い・・・

エジプト訪問記〜2〜

 

 

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