エジプト訪問記〜5〜 自分の発表

旅行記

学会2日目、自分の発表がある日です。

私はこれまで何度か海外で口頭発表をしたことがあるのですが、もの凄く苦労してきました。もともとは日本語の口頭発表も苦手だったのですが・・・。

昨年にドイツのMax Planck研究所で発表の機会を頂いたのですが、その時にようやくコツが掴めたように思います。自分流のコツを少し書きますと、

  1. 原稿を書かない
  2. 何度も発表のシミュレーションを行いながらパワポを修正する。
  3. 英文が上手く作れない時は、多くの場合は英語力ではなく「何が言いたいか?」が絞り切れていない。

という感じですね。特に1の原稿を書くことを卒業するのに勇気と時間が必要でした。なぜ原稿を書かないことが私にとって大切かと言いますと、原稿があると「原稿通りに話す」ことに集中してしまうからです。原稿の通りに話そうとすると緊張しますし、セリフが飛んだりすると修復が不可能です。予定と違う順番でスライドの説明を始めてしまうと大混乱に陥ります。

国際学会などに参加してみますと、意外と他の国の人も下手な英語で話しています。細かいところが多少間違っていても、「説明しよう」とする人の話は、内容にもよりますが一生懸命聞いてくれる人が多い。一方で「原稿を読もう」とする人は、ほとんど敬意も注意も払われていない印象です。しかも原稿に頼る人ほど酷い発表になりがち。私も相当にやらかしました・・・。まあ「一生懸命に語りかけようとする人」には好意的になれますが、「自分の原稿を読み上げるのに必死な人」はどうでも良くなる気持ちは判ります。

ドイツで思い切って原稿を作らずに挑んだところ、かなり好評でしたし、自分でも話しやすかったです。

原稿を作らない代わりに、パワーポイントを英語で説明する練習は何度もやります。言いたいことを表す単語を知らなければ、調べて覚える。最初は練習のたびに違う単語を探すことになりますが、何度かやったら調べる必要が無くなります。これはつまり、違う説明の仕方をしても大丈夫になったということです。

単語ではなく作文が難しい時は、それは英語の問題ではなく、自分が真に言いたいことが把握できていないことが理由です。自分が言いたいことを最少限で把握しなおしてから英語にすれば、簡単な言い回しで事足ります。

そして原稿を作らなくても、写真や図を見せながら説明するので意外に楽です。話しにくいところは、パワポを話しやすいように作り替えます。図も写真も使わないで話すのは、日本語の発表でもオススメしません。退屈なことが多いですし、判りにくいです。結果として私の発表は、特に早口でも無いですがスライド枚数は凄いことになります(12分の発表で30枚くらい使うこともある。今回は30分で55枚)。

これが下手なりに私が身につけた方法です。

今回の私の発表は、「植物が自分にとって有益な微生物を選択的に増幅する話」でした。発表自体はそれなりに上手く行ったと思います。質問がかなり来たのですが・・・、ちょっと私のヒアリング力が充分ではなく、いくつかズレた答えをしてしまったように思います。まだまだ修行中です。後で何人かの海外の人から「凄い面白かった」と言って貰えました。

ノルマが終わった〜〜〜〜!!!!!!!

あとはエジプト観光です!!!!!!!!!!

エジプト訪問記〜発表の追記〜

 

 

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