今朝のNHKのニュースで、熊本県農業試験センターで開発された新しい米の品種「くまさんの輝き」が紹介されていました。この品種は高温でも品質の高い米が獲れるというのがウリで、九州などでの栽培に向いているとのことです。
この「くまさんの輝き」は、強風でも倒れにくい性質を備えています。具体的には2つの点で工夫があり、1つは草丈が短いということです。そして二点目が凄いと思ったのですが、1本の穂にできる米が普通の8割程度しかないということです。普通は収量が多い方向に考えると思うのですが、台風などで倒れると売り物にならないので意味が無いというのは良く判ります。穂を軽くすることで被害が軽減されて、結果的には収量が増えるという狙いだと思いますが、着想が凄い・・・。あえて収量が低い品種を作ることって、おそらく育種家としての本能と対立すると思うのですが・・・・。
本質を見抜いて、常識に囚われずに最善の手を打てる人って、ちょっと感動しますね。
ちなみにネットで確認すると、NHKの放送(おはよう日本)の紹介記事では確かに「8割程度に抑えた」と書いてあるのですが、他にネットで見つかる記事では「収量は多い」という情報が多いです。「ひのひかり」という品種と比較して・・・かと思うのですが、明確な情報が見つからないのはちょっと気がかりです。
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