アンケート速報値(11/15) その1

アンケート分析結果

現在404件の回答を頂いています。

ご協力ありがとうございます。

現状は生物系(おそらく主に植物)が90.8%、基礎研究に関わっている人が90%近い値になっています。

応用系のメーリングリストに入っておられて、本アンケートの趣旨に賛同して下さる方は、代理投稿などをお願いしたいです。

是非ともよろしくお願いいたします。

 

さてアンケートの結果ですが、「その他」というご意見を書き込める項目を足したことで少し変化しています。

 

最初に「専門家の研究」について

私個人としては「新奇性」は必須だと考えていますが、必須ではないと答えられた方が10%くらいおられます。

博士号を取得されていない若い大学院生や専門研究者ではない方だけではなく、年配の教授の方でも必須ではないと答えられている方が複数居られました。

 

「実用性」「発見の面白さ」の項目は、必須かどうか?という点では、私は必須では無いと思います。

ただし、少なくともどちらかは「良い研究」には必須だと思いますが・・・。

 

「どれくらい頑張ったか?」という項目は、私個人は無関係だと考えています。

 

「その他」として書き込まれたご意見を見ていると、それぞれの研究者の悩みのようなものが見えてくる気がします。

これは後日に触れさせていただきます。

 

次に「中学・高校生の研究」について

「新奇性」については専門家の研究とは異なり、65%くらいの人が必須ではないと答えています。

「その他」の項目に書き込まれた内容や、この後の回答を合わせて考えると、

世界的に本当に新奇であるかどうかは必須ではなく、本人にとって新奇であればOK。

本人にとって新奇であれば、結果的に模倣だったとしてもOK

というご意見が多いように感じます。

もちろん「中学・高校生には無理」「専門家の研究とは異なるのだから模倣でOK」というご意見も多いでしょう。

ただし、後の回答で模倣であることを隠すのは否定的な人が多いのでご注意下さい。

(専門家だと剽窃という重大な研究不正になります)

(左が許せる、右が許せない)

 

「実用性」に関しては大多数が必須ではないと答えておられますが、これは基礎研究に回答者が偏っているからだと推測されます。

(「こんな研究、社会の役に立たないよね?」ということを高校生の研究発表会でおっしゃる方は少なくない印象なので)

 

「どれくらい頑張ったか?」に関しても専門家の研究とは異なり、評価される方が多いです。

これはやっぱり教育であることが重視されているからでしょう。

 

最後の「専門家の研究と中学・高校生の研究は同じか?」という質問は、

そもそも同じである必要は無い派 (46.7%)     V.S.    理想的には同じであるべき派(49.2%)

相変わらず回答が真っ二つに分かれています。

その他のご意見を見ていても、「教育」としては評価してあげるべきだが本来は関係ない、というご意見が多いように感じられます。

 

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