私の大学生活-2

自己紹介

ここではちょっと大学でのプライベートな生活の話を書こうと思います・・・・とは言っても、あまり華やかなものでは無いですが。

私は大学3年の終わりまでは自宅から通っていました。あまり集団行動が好きではなかったので、部活やサークルには入りませんでしたが、気の合う友達とワイワイ楽しく過ごした記憶があります。1年生の時は姫路のキャンパスに通っていたのですが、大学近くのY君の下宿がたまり場になっていました。家賃が1万円ほどの非常に古いアパートで、鍵はカードで開きます・・・と言ってもカードキーではありません。普通の鍵(押しボタン式)が付いているのですが、なんとドアの隙間にツタヤの会員カードなどのカード状のものを差し込むと開いてしまうということを別の友人(K君)が発見してしまいました。また、Y君の家はそこそこ綺麗にしてあるのですが、彼の家で鍋をすると異常な食品が多数発見されます。冷蔵庫にあった卵は、持ってみると異常に軽くて賞味期限のシールを見ると1年近く経っているものでした。さらに押し入れからネギに成長したタマネギが発見されたり、インスタントの味噌汁が赤味噌に変わってしまっていたり・・・。まあ男子学生の初めての一人暮らしなんて、こんなものかと思います(私も一人暮らしするようになって色々とやらかしました)。

K君は本当に多才な人で、色々と面白いものを見つけてきます。姫路にはハンバーガーのモスが併設されたゲームセンターがあって(今は不明)、ハンバーガーやポテト、ドリンクなどの無料券がクレーンゲームで取れました。彼は非常に器用なので、100円で二枚取りなどの技を開発して、常に20枚くらい無料券を持ってました。また「たまごっち」という小型ゲームが全盛で手に入らない状態の時に、ゲームセンターで「かえるっち」という明らかな偽物が置いてあるのを見つけてきました。Y君とK君の三人で難しいゲームをお互いをそそのかしながら、たぶん合計5千円くらい使って結局はK君が取ったのですが、なんと横断歩道を車に轢かれないようにカエルが渡るという予想しなかったもので絶句した覚えがあります(たまごっちは育成ゲームなので完全に別物)。あちこちをドライブしまくって謎の施設を見つけてきたこともありました。街灯さえも無い山間の広場に、等身大の兵士の石像が無数にあるのです。しかも石の門とか怪しい5〜6階建ての塔などが暗闇に浮かびます(訪れたのは夜)。注意書きも立ち入り禁止の看板も無く、その時は全く意味が判らなくて恐怖したのですが、どうやら太陽公園という施設を建設する前に、石像などを保管していた場所だったようです。非常に頭の回転が速くて面白いことを見つけてくるのが上手く、しかも遊びであれば、ほとんどのものを器用にこなします。全く退屈しない面白い人でした。

 

バイトは主に家庭教師をやっていました。最初に担当した子は不登校になって1年ほど経っている状態でしたが、勉強を教えながら楽しく会話して勇気づけているうちに、なんと学校に復帰してくれました。無事に高校にも進学させることもできたのですが、そこから口コミで次々と依頼が入るという嬉しい状態になりました!! しかし、その口コミは「どんなヤバイ状態でもなんとかしてくれる」というものだったらしく、かなりハードな依頼が多かったです。例えば「あと2ヶ月で入試が終わるけど、今の成績だと行ける高校が全く無い」とか、国語を教えるという依頼で行ってみると「明日の英語の試験で赤点だと留年が決定してしまうのをなんとかして」などです。これらの依頼の大部分は成功させたのですが・・・・、「二階の部屋に閉じ込めておいたのだけど窓から逃げ出してしまいました」と言われて会えなかった依頼は、さすがに無理でした。

基本的に教えることは好きでしたし、自分が勉強で苦労したので、相手が苦労するポイントなどを把握するのが得意でした。一方で中学受験やレベルの高い大学に入りたいという依頼はほとんど来ませんでしたが、自分でも不可能なこと・理解してないことを他人に教えるのは無理なので、これは私に依頼しなくて正解だと思います。

 

他には3年生の終わり頃に、スキーのインストラクターをやってました・・・と書くと凄いように聞こえます。関西でも標高の高いところは雪が降ります。兵庫県の中程にある山間の小さなスキー場で、インストラクターを大量募集しているという話を同級生が持って来ました。募集条件はなんと「ボーゲン(超初心者技術)ができること」という凄まじいもので、しかも20人くらい欲しいそうです。私は高校の修学旅行で初めてスキーをしてボーゲンを習い、その後は3〜4回ほど滑ったことがある程度なのですが、一緒に行った友人の中にはボーゲンさえも怪しい人が居て、移動した当日にホンモノのインストラクターから手ほどきを受けていました(酷いですね)。教える相手はスキーをしたこと無い中学生などだったので、ボーゲンを苦労して覚えた私は、ある意味インストラクターとして最適だったような・・・?

インストラクターの中には海外から来た陽気なガイジンさんも居て、たまたま食堂で一緒になって仲良くなりました。同級生の女の子が英語の「NGワード」が書かれたシャツを着ていたのですが、ガイジンさん達がそれを見て笑いながら私に話しかけてきたのです。着ていた当人は意味が判っていなかったのですが・・・・、私は知っていたので一緒にふざけて盛り上がるきっかけになりました。意味を知らずに恥をかくという話はありますが、この場合は良い面もあったのかもしれません? 無かったかもしれません。海外で変な漢字の入れ墨を見るたびに、この話を思い出します。

 

*鳥取の水族館「賀露かにっこ館」で出会った、ナイスな表情のウツボ?達

 

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