アイデアの源泉1:異端の重要性

Ph.Dコラム

一般に認知されているような多くの課題・社会問題は、多くの優秀な人達が既に取り組んでいます。それでも解決できないモノに、次の世代の人達が挑戦します。先人達と全く同じような教育を受けて、同じようなアプローチで解決するとすれば、過去の先人達の才能を圧倒するような「天才」が必要でしょう。

しかし課題や問題の解決自体には、必ずしも「天才」は必要ではありません。全く異なる分野からふと隣を見ると、「なぜコレをやらないの?」という答えが見えることがあります。野球に経済学の視点を持ち込んで大成功した「マネーボール」は非常に有名ですね。私も相利共生の分野に病理学的な視点を持ち込むことで、多くの成果を挙げました。異分野から見たら、天才でなくても普通に革新的なアイデアが浮かぶのは珍しいことでは無いと思います。たまにしか見ませんが、「ガイアの夜明け」や「がっちりマンデー」に出てくる人達にも、似たような話が多いです。

ただし、これには条件があります。自分の関わっている分野・問題の本質を的確に見抜く実力が無ければ、「異分野の話は異分野の話」で終わってしまいます。もちろん本質を見抜く力が無ければ、自分の取り組んでいる課題もグダグダになるのが常ですが・・・。

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