自分の研究紹介

植物の敵と味方

植物の敵と味方 〜その後〜

2014年の私達のOsCERK1の論文が出てすぐに、イタリアのMycファクターの存在を2007年に示したグループから接触がありました。彼らは2013年にAM菌の共生シグナルはNodファクターにそっくりなMyc-LCOと呼ばれる分子ではなく、...
自分の研究紹介

植物の敵と味方 概要

マメ科植物は病原菌を排除しながらも根粒菌を受け入れます。病原菌は進化が早く、さらに巧妙な感染手段を色々と備えているのですが、マメ科植物はどのようにして病原菌を排除と根粒菌共生を両立させているのでしょうか? 根粒菌が分泌する...
根粒菌共生はなぜマメ科だけ?

大学院研究(1) 根粒菌共生はなぜマメ科だけ?

根粒菌の共生は農業的に重要なのですが、マメ科植物にほぼ限定されています。窒素栄養自体は全ての植物で必要で、そのために我々は大量の化石燃料を消費して肥料として投入します。一方で局所的に投与した窒素栄養は消費しきれずに河川に流出して、藻などの繁...
根粒菌共生はなぜマメ科だけ?

大学院研究(2) 根粒で高発現する遺伝子

大学院で師事していた先生は、ダイズ(Glycine max)の根粒で高発現するPEPCであるGmPEPC7と、全ての組織で非常に弱く発現するGmPEPC15を同定していました。後者のタイプはマメ科以外でも見つかりますが、他の植物には根粒が無...
根粒菌共生はなぜマメ科だけ?

大学院研究(3) ダイズ根粒でプロモーター解析

根粒で高発現するGmPEPC7と全ての組織で弱く発現するGmPEPC15は、そのプロモーター領域に差があると推測されます。そこでGmPEPC7のプロモーターを少しずつ改変して、それをダイズに導入して根粒での発現を調べる戦略を私達は採用しまし...
根粒菌共生はなぜマメ科だけ?

大学院研究(4) 補足ーダイズの形質転換

生物に人工的に遺伝子を導入することを「遺伝子組換え」と呼びます。このトピックス自体は政治的・宗教的にも色々と議論を引き起こしますので、ここでは詳しく書きませんが、1つだけ留意していただきたい事実があります。我々研究者は動物や植物の遺...
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防御と共生の進化 概要

自然界で植物は様々な病原菌に狙われており、それに対抗して複雑な防御メカニズムを展開しています。たとえば糸状菌(カビ)は10万種以上知られていますが、この中でイネに加害できるのは約50種に過ぎず、さらに深刻な被害を起こせるのは10種以下だ...