未知に取り組む「研究」は、科学者になるためだけに重要なのではありません!!
実験のテクニックや器具の扱い方は、基本的には研究者にならない限り役には立ちません。しかしアイデアの見つけ方や戦略の立て方、トラブルの回避・克服の仕方などは、文系や理系を問わず将来に役立ちます。
新奇性のある研究は・・・
- ありふれた情報から課題やチャンスを見つけ出す。
- アプローチ可能なテーマを設定して戦略を立てる。
- 予想外の結果になればチャンスで、真摯に受け止めて戦略を修正する。
- 成果の重要さ・面白さを判りやすく他人に伝える。
という、社会問題の解決やビジネス、政治にも必須の考え方を学ぶことができます。したがって、文系や理系などの専門分野に進む前の中学・高校生の段階で、本物の研究に触れることは大きなチャンスなのです。
「検索する力」ではなく「考える力」の重要性
現在は情報化社会であり、検索すれば多くの答えが見つかります。インターネットがこれほど発達する前は、考えて答えを導くことで情報不足を補う必要がありました。逆に現在は考える前に検索する習慣が根付いており、大人だけではなく子供達も考えなくなっているのではないでしょうか?
近年の日本は衰退が続いており、大企業の没落や国際的な地位の低下も顕著です。無責任な結果論かもしれませんが、「仕方がなかった」というよりも、私達は考えるべきところを考えず、アイデアも無かったように感じられます。
一方でアイデアの見つけ方や考え方を学ぶ機会というのは、義務教育や高校・大学でもほとんど行われていません。
しかし研究は・・・・面白くなくても重要でなくても良いですが、
新奇性がなければ研究では無い
のです。
つまりアイデアを見つけたり自分で考える訓練としては最適です!!
模倣ではない研究に取り組む経験は、成功しなかったとしても生徒さん達の将来に重大なヒントを与えると私は信じています。
中学生や高校生に新奇性のある本物の研究が可能なのか??
私は6年間に渡って横浜市の高校で、「新奇性のある研究」を信条として研究指導を行ってきました。生徒達の植物に関する研究は、当該分野の専門研究者が集まるもっとも大きな植物系の学会において、非常に高い評価を得ております。
生徒達の研究成果は、専門研究者にとっても初見であることが多く、生徒と本気で議論を繰り広げる専門研究者も珍しくありません。
したがって充分に可能であると私は考えており、より多くの生徒さん達に模倣では無い本物の研究を体験して欲しいと考えて活動しています。
なるべく判りやすく研究テーマの見つけ方や戦略の立て方を解説しているつもりですが、実際には一緒に研究を行いながら適宜助言しないと難しい部分もあると思います。
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