以前にどこかの高校生研究のアドバイスで、「新しい研究テーマを見つけるためには、論文を100報くらい読んで勉強しなければならない」という意見を見かけたことがあります。正直、自分で新しいテーマを見つけたことが無い人の意見のように感じました。
(そもそも大学生でも、英語論文をしっかりと読んで理解できる人がどれくらい居るのでしょうか? 大学の4年生になって研究室に配属されて、訓練して初めてまともに読めるようになる人が大半のはずです。)
知識は多い方が良いのは確かですが、アイデアを生み出すために必須ではありません。
目的も目標も定めずに勉強するのも大変ですよね。
むしろ知らないことも武器になったりします。
それよりも自分の手持ちの知識を元に、自分の周囲の世界を見渡してみましょう!
違和感を感じるものはありませんか?
もし何も無ければ、動物園とか植物園とか山とか川とか海とか、普段は行かないようなところを歩いてみましょう。
「なぜ?」「どうやって?」
全部説明できますか?
その対象物や生物が、なぜそのような性質を持っているのか?
意図がわかれば、同じ目的を達成するのに他のもっと良い方法は無いのか?
可能な限り考えてから、ネットでググってみましょう。
充分に納得できる答えが見つからないのであれば、それが研究アイデアの入り口です。
勉強したり論文を調べたりするのは、ここからですね。
仮にweb上とかに答えがあったとして、それで完全に納得できますか?
「定説」と呼ばれるものは、意外に「不十分な根拠」と「いい加減な推測」を元にして成り立っていることが多々あります。
疑いましょう!!
簡単に検証する方法を考えてみるのも良いですね。
素直に信じたりせずに、あらゆる方向から揺さぶってみて、それでもガッシリと立っているのは本物の事実だと思います。
偉大な先人達に敬意を覚えつつ、他を探しましょう。
でも、納得できないところがあれば・・・?
違和感が解消しないのであれば・・・???
違和感は無意識下で「矛盾」を感じるからです。
自分の常識や知識との「矛盾」。
気まぐれや間違い・偶然の可能性もありますが・・・、何度も再現するようであれば・・・?
それはチャンスです!!
アイデアの尻尾を捕まえた可能性が高いです!!!
*鳥取の小さいのに気合いの入った水族館「賀露かにっこ館」で出会ったタツノオトシゴ
*ギリシャのロードス島で出会ったトカゲ
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