現代は情報化社会です。
私が改めて指摘するまでもなく、当たり前ですよね。
ググればほとんどの情報は手に入ります。
それが当たり前の世界で、勝敗や成否を分けるポイントは何でしょうか?
戦国時代を想像してみてください。
織田信長は桶狭間で今川軍に奇襲をかけて、少数で大軍を破りました。
ここで重要だったのは、「今川義元の現在地」です。
大雨で視界が悪い状況で、的確に敵の本陣を突くことができた鍵は、「情報」でしょう。
戦国時代は情報の有無が勝敗や優劣を決定付けたとも考えることができますが、それは正確ではないと私は考えます。
私は詳しい訳ではありませんが、織田信長は軍事だけではなく経済政策などでも画期的なアイデアを用いていたと理解しています(長篠の戦いにおける鉄砲三段撃ちは疑問視されているようですが)。
もちろん他人のアイデアの模倣もあるでしょうが、仮にそうであっても取捨選択するセンスや判断などが素晴らしい。
上述の桶狭間も、「今川義元の現在地の情報」だけでは成功しなかったと思います。
「情報」だけあっても、重要性に気が付いたり利用する能力が無ければ、使いこなせないのは明らかです。
戦国時代に情報力の差が明暗を分けたという話が色々とありますが、正確には「他の能力に較べて情報力に差が出やすかった」だと考えます。
膨大な情報に取り囲まれている現代において、私達はどの力を養うべきでしょうか?
ググって色々な情報が手に入る時代に、それを鍛えるにはどのようにするべきでしょうか??
ちなみに平野耕太さんの「ドリフターズ」というマンガがあります。
ちょっとグロい描写の多い人ですが、このマンガにおける彼の考察する歴史上の偉人(信長、ハンニバル、スキピオ)は、非常に興味深い。
上述の話に関連する大きなヒントだと私は考えます。
ドリフターズ(1) (ヤングキングコミックス)
もちろん荒唐無稽なSFですが、平野さんの洞察力は凄く鋭く、偉人達の実像も案外こんな感じだったのではないかと感じます。
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